じゃがいもにはさまざまな種類があり、例えば男爵芋やメークインが代表的ですが、中には「ばれいしょ」という名称で呼ばれることもあります。「ばれいしょ」とは一体何なのか、じゃがいもとどう違うのか、その疑問にお答えします。
1. ばれいしょとは何か?
ばれいしょの語源
「ばれいしょ」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。実は、ばれいしょとじゃがいもは同じものです。この名称は中国由来で、元々はホドイモという豆科の植物を指していました。しかし、江戸時代の末期に日本の学者が「ばれいしょ」という名前をじゃがいもに当てはめたことから、現在ではじゃがいもの別名として使われるようになりました。
じゃがいもは、1600年頃にオランダ人によってジャワ島の「ジャガタラ」を経由して日本に伝わったとされています。当時は「ジャガタライモ」と呼ばれていましたが、徐々に「じゃがいも」という名称に変わっていきました。
ばれいしょ=じゃがいも
これまでの説明からお分かりいただけたと思いますが、「ばれいしょ」とは、じゃがいもを指す別の名称です。日本では、この名称がじゃがいもの総称として使われることがあります。
2. じゃがいもの品種について
それでは、さまざまなじゃがいもの品種について見ていきましょう。じゃがいもには多くの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。料理に合わせて適切な品種を選ぶことができます。
メークイン
メークインはイギリスが原産の品種で、日本には大正時代に伝わりました。長い楕円形で、表面が滑らかで凹凸が少ないのが特徴です。皮がむきやすく、粘り気のあるなめらかな食感が魅力です。甘味もあり、煮物など煮崩れしにくい料理に最適です。
男爵芋
男爵芋はアメリカから伝わったアイリッシュ・コブラーという品種をもとに、日本で改良されたものです。持ち帰った川田龍吉男爵にちなみ「男爵芋」と名付けられました。丸くゴツゴツした形状で、皮がむきにくいですが、ホクホクとした食感が特徴です。じゃがバター、コロッケ、ポテトサラダなどに適しています。
キタアカリ
キタアカリは、北海道で開発された品種で、男爵芋とツニカを掛け合わせて誕生しました。その鮮やかな黄色から「栗じゃがいも」や「黄金男爵」とも呼ばれます。甘みが強く、蒸すとホクホクになります。じゃがバターやポテトフライに最適ですが、煮物にはあまり向いていません。
インカのめざめ
インカのめざめは、アンデス地方の在来種とアメリカの品種を掛け合わせて作られたじゃがいもです。アンデス文明にちなんだ名前が付けられています。やや縦長で、中身が鮮やかな黄色をしているのが特徴です。粘り気が強く、カレーやシチューなどの煮込み料理に適しており、サラダやお弁当の彩りにも使えます。
3. まとめ
今回の記事をまとめると、次の通りです。
「ばれいしょ」は中国由来の呼び名で、日本ではじゃがいもの別名として使われています。
メークインは皮がむきやすく、煮物に向いたじゃがいもです。
男爵芋はホクホクした食感が特徴で、揚げ物や蒸かし料理に最適です。
キタアカリは男爵芋より甘みが強く、ホクホクした食感が楽しめます。
インカのめざめは粘り気が強く、煮込み料理やサラダに適しています。
これで、じゃがいも選びがより楽しくなるでしょう!