お弁当を短時間で冷ますコツと注意点

お料理

 

 

 

 

 

お弁当を会社や学校に持っていく人は多いですが、温かいまま蓋をしてしまうと、蒸気がこもって水分が増え、食材が傷んでしまいます。そこで、お弁当を短時間で冷ます方法を知っておくと便利です。

この記事では、以下の内容について解説します。

お弁当を素早く冷ます方法
調理時や食べる際の注意点
ぜひ参考にしてください。

 

 

時間がないときのお弁当を素早く冷ます方法

お弁当を早く冷ます方法として、次の3つがあります。

保冷剤で冷ます
扇風機の風を当てて冷ます
冷蔵庫で冷ます
それぞれの方法には注意点があるので、自分に合った方法を選んで試してみてください。

 

1. 保冷剤を使って冷やす

 

お弁当箱を保冷剤の上に置くだけで、効果的に冷ますことができます。食材にもよりますが、約10分で粗熱が取れることが多いです。さらに、保冷剤とお弁当箱の間にアルミホイルを挟むと、冷却効果がさらに高まります。

ポイント:ご飯から先に冷やす

お弁当の中で最も冷めにくいのはご飯です。まず、ご飯を詰めてから保冷剤の上に置き、その後おかずを詰めるとスムーズです。以下の順番で詰めると、効率的に冷ませます。

ご飯
大きなおかず(中が冷めにくいもの)
小さなおかず
冷ます必要のないもの
この順序で冷ましながら詰めると、より短時間で冷めます。

 

2. 扇風機で冷やす

扇風機を使う方法も簡単で効果的です。小型のハンディ扇風機をスマホスタンドなどに固定して使うと、両手が使えるので便利です。

ただし、注意点もあります。

キャラ弁などの細かい飾りが飛び散る可能性
室内の埃を巻き上げる可能性
おかずが乾燥してパサつくリスク
そのため、扇風機を使う際は、保冷剤と併用して短時間で冷やすのが良いでしょう。

 

3. 冷蔵庫でお弁当を冷やす際のポイント

 

時間がないときには、冷蔵庫にお弁当を入れて冷やす方法が便利に思えますが、いくつか注意が必要です。適切に冷やさないと、お弁当だけでなく他の冷蔵庫内の食品も傷んでしまう可能性があります。

粗熱を取ってから冷蔵庫へ: 熱いままお弁当を冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がり、他の食品が傷む原因になります。必ず粗熱を取り、お弁当がある程度冷めてから冷蔵庫に入れましょう。

蓋をしないで冷蔵庫に入れる: お弁当の蓋をしたまま冷蔵庫に入れると、蒸気がこもり、水滴が食材に触れてしまいます。これにより、食材が傷んだり、べちゃべちゃした食感になることがあります。蓋は開けた状態で冷蔵庫に入れましょう。

お弁当箱に詰める前に広げて冷ます: お弁当箱に詰める前に、おかずやご飯を広げて冷ますと冷えやすくなります。例えば、保冷剤を敷いた金属トレーの上に広げると、一気に粗熱を取ることができます。

 

食中毒を防ぐための注意点

 

 

 

学校や職場にお弁当を持って行く際、特に気温が高い季節には食中毒が心配です。食中毒は、細菌が食べ物に付着し、食後6~48時間以内に腹痛や発熱、吐き気などの症状を引き起こします。予防するためには、以下の「3つの原則」を守ることが重要です。

つけない: 細菌を付けないようにする
増やさない: 細菌を増やさないようにする
やっつける: 細菌を退治する
これらを守るためには、お弁当を作るとき、保管するとき、食べるときのそれぞれで注意が必要です。

 

お弁当作りでの注意点

手や調理器具を清潔に保つ: 調理の前には手をしっかり洗い、清潔な調理器具を使いましょう。特に、生の食材を触った手で他の食材を扱わないように注意が必要です。お弁当に食材を詰めるときは、調理用手袋や菜箸を使うとさらに安全です。

食材にはしっかりと火を通す: 細菌は熱に弱いため、食材にはしっかりと火を通すことが重要です。特に卵料理は生や半熟だとサルモネラ菌による食中毒が発生しやすいので、しっかり火を通しましょう。チャーハンや混ぜご飯も、詰める前に水分を飛ばしておくと良いです。

 

 

 

生野菜や水分の多いおかずの扱い方

 

お弁当にキュウリやレタスなどの生野菜を入れる際は、しっかりと水気を切ることが大切です。野菜に水分が残っていると、細菌が繁殖しやすくなり、食材が傷む原因になります。

また、煮物など水分の多いおかずも同様に傷みやすいので、できるだけ水分を飛ばし、味を濃いめにしておくと良いでしょう。さらに、マヨネーズやドレッシングなどの塩分を含む調味料は、野菜から水分を出やすくするため、別の容器に入れて持参し、食べる直前にかけるようにしてください。

 

お弁当の持ち運びや保管の注意点

お弁当を持ち運ぶ際や保管する際は、温度管理がとても重要です。食中毒のリスクを減らすためには、細菌の繁殖を防ぐ工夫をしましょう。

保冷剤や保冷バッグの使用

 

細菌は20~40℃の温度で最も活発に増殖します。そのため、お弁当の温度を低く保つために、保冷剤や保冷バッグを使用し、直射日光が当たらない涼しい場所で保管するようにしましょう。

 

作ってから3~4時間以内に食べる

細菌は時間が経つとともに増殖し、8時間後には急増します。お弁当は作ってから3~4時間以内に食べるようにし、長時間の放置は避けましょう。

 

お弁当を食べるときの注意事項

お弁当を安全に食べるためには、食べる際の注意も重要です。

 

食べる前に手をしっかり洗う

手には多くの細菌が付着しています。食事前には石鹸と流水でしっかり手を洗うことで、食中毒のリスクを大幅に減らすことができます。

 

食材の変化に注意

お弁当を作ってから食べるまでの間に、食材が変質することがあります。以下のような変化が見られる場合は、食べないようにしましょう。

ネバネバしている
酸っぱい臭いがする
色が変わっている

 

まとめ

お弁当を早く冷ます方法としては、以下の3つがあります。

保冷剤を使う
扇風機で風を当てる
冷蔵庫に入れる
ただし、扇風機や冷蔵庫を使用する際には、それぞれの注意点を守ることが大切です。

また、食中毒予防の基本は「細菌をつけない、増やさない、やっつける」です。特に気温が高い時期には、調理、保存、食べる際に工夫をし、安全においしいお弁当を楽しむための対策を心がけましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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