夏にぴったりのうなぎ
暑くなると、無性にうなぎを食べたくなることはありませんか?スーパーで手軽に買えるうなぎもいいですが、最近ではお取り寄せで冷凍うなぎを手に入れられるようになり、専門店の味を自宅で楽しむことも可能です。
この記事では、冷凍うなぎを美味しく温める4つの方法と、関東風と関西風の違いについてご紹介します。
冷凍うなぎの温め方4選
高級なうなぎをじっくり楽しむには、正しい方法で温めるのがポイントです。以下の方法を参考に、ふっくらとした美味しさを引き出しましょう。
1.電子レンジでの温め方
電子レンジは手軽に温められるため便利ですが、加熱しすぎると水分が飛んでしまい、食感が伝わることも。
手順
1.うなぎの表面に少量の水か料理酒を振りかける。
2.うなぎを皮を下にして皿にのせ、ラップをしっかりとかける。
3.加熱後はラップをすぐに外に、1~2分そのまま蒸らす。
このひと手間で水分が保たれ、ふっくらとした仕上がりになります。 冷凍のまま低出力(約300W)で温めると、風味が忘れずに美味しく仕上がります。
2. 湯煎での温め方
真空パックされた冷凍うなぎには湯煎がぴったりです。湯煎で温めると、うなぎが乾燥せずに柔らいまま出来上がります。
手順
1.うなぎを真空パックにしたまま鍋やフライパンに入れます。
2.沸騰したお湯に浸し、加熱時間計る。
3.通常サイズは3~4分、大きめのうなぎなら5~6分を目安に温めます。
冷凍のまま湯煎することで、うなぎの質を楽しみながら、食感もふんわりと仕上がります。
それぞれの方法を試して、ぜひ自宅でふっくら美味しいうなぎをお楽しみください。
3.フライパンで温める方法
フライパンでうなぎを温める際には、解凍後の準備が重要です。関東風と関西風、それぞれの加熱方法を紹介します。
関東風
1.フライパンにアルミホイルを敷き、発見したうなぎを皮下にして置きます。
2.うなぎ全体に料理酒(大さじ1程度)を振りかけ、フタをして弱火で約3分蒸し焼きにします。
アルミホイルを使うと、フライパンへの張り付きが防げて、後の片付けも簡単です。
関西風
1.解凍したうなぎをザルに置き、熱湯をかけてタレを洗い落とし、キッチンペーパーでしっかり水気を取ります。
2.フライパンに少量の油をひき、うなぎの身の部分を下にしていきます。
3.焼き目がついたら裏返して皮焼き目をして、最後にタレを回して仕上げます。
4.グリルやトースターで温める方法
グリルやトースターを使う場合も、関東風と関西風で温かいのが違います。こちらも解凍したうなぎを使います。
関東風
うなぎを食べやすいサイズにカットし、料理酒(大さじ1)をかけてアルミホイルで包みます。
グリルやトースターで約5分ほど蒸し焼きします。
関西風
うなぎを適当な大きさにカットし、アルミホイルにのせて身を下にして焼き始めます。
焦げ目がついたら裏返し、両面が香ばしくなるまで焼きます。
解凍方法のポイント
フライパンやグリルで調理する際は、うなぎをあらかじめ冷蔵庫に移して、半日~1日かけてゆっくり解凍するがおすすめです。 すぐに解凍する場合は、真空パック冷凍のまま流水に10分ほど浸けて解凍してください。
うなぎの関東風と関西風の違い
うなぎの蒲焼きは、関東風と関西風で調理方法や特徴が異なります。
開く方法の違い
関東では「背開き」、関西では「腹開き」が一般的です。 関東では、武士文化から「腹を切る」ことを忌み嫌う風習があり、背開きが流行りました。 、関西では「腹を割って話す」という商人文化が根付いているため、腹開きが一般的です。
焼き方の違い
関東風では「蒸し焼き」が主流で、一度蒸してから焼くため、たっぷりな脂が落ちてふんわりと柔らかい食感が楽しめます。関西風はそのまま焼くことで、香ばしさと弾力のある食感が特徴です。
このように、うなぎの温め方や調理方法を工夫すれば、自宅でも本格的な味わいが楽しめます。
関東風・関西風蒲焼きの境界線は浜松
関東風と関西風の蒲焼きスタイルの境界は、静岡県の浜松あたりにあると言われています。旅先で、関東風と関西風両方を食べ比べてみても面白いかもしれません。
うなぎをさらにおいしい!おすすめの食べ方5選
うなぎの蒲焼きはそのままでも絶品ですが、少し工夫してさらに美味しくなります。ここでは、おすすめの食べ方を5つご紹介します。さまざまなアレンジに挑戦して、お気に入りのスタイルを見つけてください。
1. 定番の「うな丼」
うな丼は、炊きたてのご飯に蒲焼きをのせ、特製のタレをかけたシンプルな一品。 手軽にできるので、家庭でも簡単にうなぎを楽しめます。酢飯にしたりすることで、さらに風味が豊かになります。
2. 名古屋名物「ひつまぶし」
ひつまぶしは、細かく刻んだうなぎをご飯に混ぜて、以下の3通りの方法で安心料理です。
・そのまま食べる
・薬味を添えて楽しむ
・だしをかけて「うな茶漬け」として食べる
ひつまぶしは、豪華で華やかな料理なので、お祝いの席にもぴったりです。
3. さっぱり楽しむ「うざく」
うざくは、蒲焼きのうなぎと薄切りのきゅうりの酢の物を合わせた爽やかな料理です。 甘辛いうなぎと酢の酸味が絶妙にマッチし、暑い季節や食欲のないときでも食べやすい一品です。
4.ふんわり仕上げの「う巻き」
う巻きは、蒲焼きを卵で巻いた料理で、ふわふわの卵と香ばしいうなぎが絶妙な組み合わせです。 見た目も華やかで、お弁当やパーティー料理としても人気があります。卵にだしを少量加えるとさらに美味しく仕上がります。
5. うなぎの旨みたっぷり「うなぎの柳川風」
うなぎの柳川風は、蒲焼きのうなぎとごぼうを一緒に煮込み、卵でとじた料理です。ごぼうの香りとうなぎの旨味が合わさり、昔ながらの味わいを楽しむことができます。
まとめ
冷凍うなぎを美味しく温める方法としては、以下の4つがおすすめです。
・電子レンジ
・湯煎
・フライパン
・グリルやトースター
また、関東風(背開きして蒸し焼き)と関西風(腹開きして直火焼き)の蒲焼きがあり、フライパンやグリル、トースターを使えば、どちらのスタイルでも楽しめます。うなぎ料理を味わい、暑い季節を乗り切りましょう!