「おにぎらず」は、おにぎりのように握らずに具材を挟んで作るため、スパムやレタスなど、おにぎりでは使いにくい食材も簡単に利用できる魅力があります。食べやすいので、お弁当としても人気です。
忙しい朝に備えて前日に作りたい方も多いでしょう。その際、気になるのは「翌日までに傷まないか」ということです。
おにぎらずは前日に作っても問題ありませんが、
・傷みにくい道具材を選ぶ
・正しい保存方法を守る
これらを守ることで、特に暑い時期でも安全に作れます。
前日作り置きのポイント
おにぎらずに前日に作る際に、食材の選び方や工夫をしないと、細菌が繁殖しやすく、傷んでしまうこともあります。
傷みにくい食材の選び方
前日に作り置きする際は、傷みにくい食材を選ぶことで、細菌の繁殖を抑え、翌日でも美味しく食べられます。
避けた方が良い具材
レタスなどの生野菜：見た目は鮮やかでも、時間経つと水分が出て雑菌が繁殖しやすくなります。野菜を使うなら、加熱して水分を飛ばしたものを選びましょう。
汁気の多いお惣菜：煮物や肉じゃがなどは、汁気があるままだと細菌が繁殖しやすいです。
マヨネーズを使用した食材：マヨネーズ自体には殺菌作用がありますが、他の食材と混ぜると水分が出て傷みやすくなります。 特にポテトサラダやマカロニサラダは注意が必要です。
生魚や魚卵：トロや明太子、イクラなどは傷みやすいので避けましょう。塩分の高い筋子も夏場は避けた方が無難です。
冷蔵保存を徹底する
作ったおにぎらずには、必ず冷蔵庫で保管しましょう。 冷蔵庫の低温は細菌の増殖を注目する効果があります。 特に暑い季節は常温に置かないように、ラップで包んだり、密閉容器に入れて保存し、乾燥や他の食品の臭いを避けましょう。
ご飯は冷たくなってから使う
温かいご飯でおにぎらずを作ると蒸気で湿気を含んでいて、備品が傷みやすくなります。必ずご飯を冷ましてから使いましょう。
これらのポイントを押さえることで、安全に作り置きができ、翌日のお弁当としても安心して炊きます。
前日作り置きに適したおにぎらずの具材選び
おにぎらずを前日に作り置きする際には、保存性を高めるために具材選びが重要です。翌日も美味しく安心して食べられるように、傷みにくい食材を活用しましょう。
塩分や酸味のある食材
塩分や酸味を含む食材は菌の繁殖を抑えるため、保存性が高いのが特徴です。 例えば、塩分と酸味のある梅干しは、細菌の増殖防止効果があり、おにぎらずの器具として最適です。特に塩分がしっかりとした梅干しを選ぶと良いでしょう。
また、漬物もおにぎらずに向いています。 塩分が高い発酵食品である漬物は保存性が高く、浅漬けよりもよく発酵したものを選ぶのがおすすめです。保存性を一層高めることができます。
冷凍食品の利用
冷凍食品は急速冷凍されており、衛生的で使いやすいのが魅力です。解凍してそのまま使えるため、時間がかからない時でも大丈夫です。また、冷凍の唐揚げ、ハンバーグ、ソースカツなども電子レンジで解凍するだけで手軽に使えます。
加工食品
ウヤインナーハム、ベーコンといった加工食品も保存性が高いため、前日に作り置きする際におすすめの具材です。 加工食品は保存性を高める加工がされているため、細菌の繁殖を抑える効果があります。ウインナーはそのままでも美味しいですが、軽く炒めることで風味が増します。 ハムやベーコンも加熱してから使えるので一層美味しくなります。 さらに、プロセスチーズは保存性が高く、そのまま使えるので便利です。
しっかり加熱したお肉や魚
お肉や魚を具材にする場合は、十分に火を通して使うことで保存性が向上します。例えば、鶏の照り焼きや焼き鮭は、冷ましてからおにぎらずに挟むと良いでしょう。時間がない場合は、鶏の照り焼きや魚の蒲焼きの缶詰を活用するのも便利です。
これらの具材を使って、前日作り置きしても安全で美味しいおにぎらずを楽しんでください。
おにぎらずを安全に作り、保存するためのポイント
おにぎらずを作る際には、傷みにくい具材を選ぶだけでなく、調理時や保存時の管理にも注意が必要です。 特に夏場は、食中毒予防のために以下のポイントを押さえておくと安心です。
衛生管理を徹底し、素手で食材を触らない
調理中は食材を手で触らないようにしましょう。こまめに手を洗っていても、調理中に目についた器具や他の物から雑菌が手につくことがあります。トング、使い捨ての食品用手袋を扱うことで、食材に菌が付着するのを防ぎ、衛生的に調理できます。
具材の水分を減らす工夫
具材に水分が多いと菌が繁殖しやすくなります。生野菜は使う前にしっかり水分を拭き取り、煮物などはもう一度加熱してじっくり水分を飛ばしましょう。また、ご飯は温かい状態で使うと蒸気で湿りやすいので、必ず冷えてもから使用するようにしてください。
保冷アイテムを活用して温度管理を徹底
細菌は約20℃前後で急速に繁殖します。 特に暑い時期にぎらずに持ち歩く際は、保冷剤や保冷バッグを使用して温度を下げることが重要です。前日から作り置きする際は、常温保存せずに冷蔵庫でしっかり冷やして保管しましょう。
酢や塩を加えてご飯の防腐対策
ご飯は水分を多く含むため、温かい季節には菌が繁殖しやすくなります。 お酢や塩を加えることで、殺菌・腐敗防止効果が期待できます。混ぜることで、香りを抑えながらも食中毒のリスクを軽減できます。
まとめ
おにぎらずを前日に作り置きする際には、次のポイントを意識して食中毒のリスクを減らしましょう。
・傷みにくい食材を選ぶ
・冷蔵庫で保管する
・ご飯は冷たくなってから使う
塩分や酸味のある食材、加工食品、加熱済みの食材を活用し、安全で美味しいおにぎらずをお楽しみください。
