暑い季節に欠かせないのが、そうめん。シンプルに茹でるだけで食卓に彩りを添えられる、手軽で便利なメニューです。
しかし、いざ茹でてみると、「なんだか粉っぽい」「べたつく」「歯ごたえがなくて美味しくない」「ツルっとしていない」と感じたことはありませんか?市販のそうめんのような滑らかさが出ない原因は、実は茹で方にあるのです。
「これってそういうもの?」と思っていた方も、茹で方を見直すだけで、そうめんをツルツル食感に仕上げることができますよ。ここでは、そうめんが粉っぽくなったり、くっついたりする理由と、その改善策を詳しく解説します!
このコツをマスターすれば、あなたもそうめんマスター!さあ、正しい茹で方を覚えましょう♪
そうめんがくっつく・粉っぽくなる理由と解決法
「お湯をしっかり沸かしているはずなのに、どうしてそうめんが上手く茹でられないの?」と思うこと、ありますよね。その原因と解決方法を以下で紹介していきます。
1. お湯の量が少ない
そうめんを茹でる際の基本は、一束に対して約1リットルのお湯を使うこと。実際に計ってみると、家庭用の鍋で茹でられるのは大きめの鍋でも3束が限度かもしれません。
お湯が少ないと、そうめん同士が絡まり、くっついてしまう原因に。逆にお湯を多く使えば、麺が自由に動き、均一に茹で上がります。1束に対して1リットル以上のお湯を用意し、麺を「パラパラッ」と投入するのがポイントです。
2. 差し水をしている
そうめんを茹でているとき、吹きこぼれそうになることがありますよね。そこで差し水をするのは避けましょう。急に水を入れるとお湯の温度が下がり、茹でムラや、べたつきの原因になります。
これは、かまどを使っていた時代に急な火力調整ができなかったことに由来する昔ながらの方法です。現代ではガスコンロを使えば火加減を簡単に調節できるので、吹きこぼれそうになったら火を弱めればOKです。
3. 茹で時間が長すぎる
そうめんの茹で時間はパッケージに記載されている2分半~3分を目安にすることが多いですが、実際にはその時間より30秒ほど短く茹でるのがベストです。茹で過ぎると、麺が柔らかくなりすぎ、もったりとした食感になりがちです。
また、茹で上がった直後も麺は水分を吸収し続けるため、食卓に並べる頃にはさらに柔らかくなってしまいます。試しにいつもより少し早めに麺をあげてみてください。程よいコシと歯ごたえが楽しめるはずです。
この3つのポイントを守るだけで、いつものそうめんが驚くほど美味しく仕上がりますよ。さっそく試してみてくださいね!
4. ぬめりが残っている
茹で上がった後は、次に「締め」の工程です。うどんやそば、冷やし中華などの冷たい麺類は、どれだけ素早く冷やせるかで食感が大きく変わります。茹で上がった麺を鍋からザルに移したら、すぐに水道水で冷やしましょう。
水でさらしながら、麺を手で優しく揉み洗いしてぬめりをしっかり取り除きます。このとき、麺が切れそうで心配になるかもしれませんが、強めに洗っても大丈夫です。もし切れるなら、茹で時間が長すぎた可能性があります。
5. 冷やし方が足りない
麺をしっかり洗い終えたら、次は冷水で一気に冷やします。ここで氷をたっぷりと用意しましょう。氷を惜しまず、麺がしっかりと冷えるまで冷やし続けます。茹で上がったばかりの麺は熱を持っているので、しっかりと冷やさないと表面の食感がモタっとしたままになってしまいます。
冷やすことで、麺のコシが生まれ、喉ごしが良くなるので、ここでしっかりと締めることが大切です。この工程は、冷製パスタを作る際にも応用できますよ。
そうめんを美味しく仕上げるコツのおさらい
以下のポイントを押さえれば、見違えるほど美味しいそうめんを作れます。
1.お湯はたっぷり使い、麺をほぐしながら茹でる
2.茹で時間は表記よりやや短めに調整する
3.吹きこぼれそうになったら、火力を調整して対応する
4.茹で上がったらすぐに流水でしっかりと揉み洗いする
5.氷を使って素早く冷やす
この手順を守ることで、3分前とは比べものにならない美味しさを味わえるでしょう。
ぬめりを取る必要はあるの?
ちなみに、「ぬめりを取らない方が好き」という方もいるかもしれません。栄養的には問題ないので、好みの問題です。ぬめりを取らずにそのまま茹でると、独特のとろみがあり、また違った食感が楽しめます。
わざとぬめりを残して、もっちり感を出すのもアリですね。
まとめ:そうめんで暑い夏を乗り切ろう!
気温が高くなると、食欲も落ちがちです。そんなときこそ、さっぱりとしたそうめんで夏を乗り切りましょう。シンプルにめんつゆで楽しむのはもちろん、さまざまなアレンジレシピも試してみてください。
みなさんも美味しいそうめんを作って、夏を元気に乗り越えましょう!